当奨学基金は、勉学の意欲はあるが経済的事情で進学が困難である学生を支援するために、給付型奨学金をお渡しすることを目的として、平成２９年１２月に廣田和子記念奨学基金として発足しました。
当基金は、故廣田和子の遺産に基づいて運営しています。

廣田は台湾の台南で生まれ、神戸女学院で勉学中に、第二次大戦の敗戦となりました。
台湾の家族が全財産を捨てて身一つで引き揚げてくるという戦後の厳しい生活の中、廣田は家族を支えるため、朝から晩まで働きました。
その中で、得意の英語を生かして、通訳、新聞記者、予備校教師、そして大学教授と働き続け、資産を形成することができました。

亡くなる数年前に、廣田は、「戦後はね、親がいない、親がいても面倒を見てもらえない、勉強を続けたくても貧しくて続けられない子どもたちがたくさんいてね、勉強が続けられないまま自分の夢をあきらめてきたの。当時の私は自分のことで精一杯で何もできなかったけど、私は、そんな子どもたちが自分の夢に向かって歩いていけるように私の資産を使いたいの」と、当基金を立ち上げました。

この度、廣田の思いを共有しつつ、この基金を持続的に運営していけるようにご寄付も募りたく、基金の名称を個人名を冠したものから、未来に羽ばたく若者の「つばさ」でありたいという設立目的の思いを込めて、大阪つばさ奨学基金と改称しました。

夢を持っているあなた、夢を実現しましょう！！

２０２４年２月